パランティアを見て「組み入れが遅い」と思った
パランティア・テクノロジーズ(Palantir)は、2025年12月にFANG+の構成銘柄へ採用されました。
しかし、そのニュースを見た時、私は素直にこう思いました。
「もっと早く組み入れてほしかった。」
この「もっと早く組み入れてほしかった」という気持ちは、以前書いた記事でも正直に書いています。
👉 FANG+を積立して後悔した4つのこと|1年間積立した46歳会社員の本音
実際にパランティアのチャートを見ると、FANG+へ採用される前から株価は大きく上昇していました。
まずは2年間のチャートをご覧ください。
2025年に入ってから株価は大きく上昇し、その後にFANG+へ採用されています。
このチャートを見た時、私は「これでは初動の大きな値上がりは取りにくいのでは?」と感じました。
さらに5年間のチャートを見ると、その印象はもっと強くなりました。
2024年後半から株価は急激に上昇しています。
そして、FANG+へ組み入れられたのは2025年12月です。
チャートだけを見ると、「かなり上がってから採用された」と感じても不思議ではありません。
実際、私も「もっと早く組み入れてくれていたら、あの大きな成長もFANG+で取り込めたのでは」と思いました。
これが、当時の正直な気持ちです。
しかし、この疑問をきっかけにFANG+の仕組みを調べてみると、私の考えは少しずつ変わっていきました。
フォロワーさんの一言で考え方が変わった
パランティアが後から組み入れられたことをきっかけに、私はFANG+についていろいろ調べ始めました。
すると、XではFANG+に対してさまざまな意見があることに気付きました。
例えば、Dorajiさんはこのように投稿されています。
FANG+はもう指数として機能していない。
— Doraji@地方投資生活 (@Doraji29) June 25, 2026
先物は+1.69%だが、実態はマイクロン+17.9%の一本足打法。
均等加重にもかかわらず、多くの主力銘柄が下落し、一部の半導体銘柄だけで指数を押し上げている。
かつては10銘柄それぞれが成長を牽引していたが、今はごく一部に依存する構造。… pic.twitter.com/xQF7d5aaK3
「一部の半導体銘柄だけが指数を押し上げている」
「FANG+はもう指数として機能していない」
そんな見方です。
確かに最近の値動きを見ると、「マイクロンやブロードコムだけが上がっている」という印象を持つ人がいても不思議ではありません。
一方で、Xで仲良くしていただいているtonyさんからは、まったく違う考え方を教えていただきました。
FANG+の良いところは、時価総額加重平均ではなく均等加重を採用している点だと思います。
— tony@🇺🇸nas100 (@tonynas100) June 27, 2026
NASDAQ100は時価総額が大きくなるほど比率が高くなる一方、FANG+は定期的にリバランスされるため、成長途中の銘柄の値上がりをよりダイレクトに取り込みやすい印象です。…
その中で私が一番印象に残ったのは、「均等加重」という言葉でした。
NASDAQ100のような時価総額加重ではなく、FANG+は均等加重だからこそ、成長途中の企業の値上がりを取り込みやすいという考え方です。
私はこの時、素直に「なるほど」と思いました。
でも同時に、「どちらが正しいんだろう?」という疑問も生まれました。
同じFANG+を見ているのに、ここまで意見が分かれる理由は何なのか。
そこで私は、SNSの意見をそのまま信じるのではなく、自分でもFANG+の仕組みを調べてみることにしました。
FANG+とNASDAQ100は何が違う?調べて分かったこと
調べてみると、私が一番勘違いしていたのは、FANG+とNASDAQ100は「似た指数」だと思っていたことでした。
実は、この2つは銘柄の選び方だけでなく、運用の考え方そのものが違います。
NASDAQ100は、時価総額加重で構成されています。
つまり、企業の時価総額が大きいほど指数への影響も大きくなります。
一方、FANG+は均等加重です。
10銘柄をほぼ同じ比率で組み入れ、定期的にリバランスを行います。
例えば、ある企業だけが大きく上昇すると、その比率は一度下げられます。
逆に、比率が小さくなった企業は買い増され、10銘柄のバランスを保つ仕組みになっています。
私は最初、「もっと早くパランティアを入れてほしかった」と思っていました。
しかし、この仕組みを知って考えが少し変わりました。
FANG+は、「これから伸びる企業を予想して先回りする指数」ではありません。
その時代を代表する成長企業を選び、均等に保有しながら成長を取り込んでいく指数なのです。
もちろん、初動を取り逃すことはあります。
でも、その代わりに、一部の巨大企業だけに偏らず、次の成長企業が伸びた時にも恩恵を受けやすい仕組みになっています。
だからこそ、Dorajiさんのように「指数として機能していない」と感じる人もいれば、tonyさんのように「均等加重だからこそFANG+の魅力がある」と考える人もいるのだと理解できました。
私自身も最初は「組み入れが遅い」としか思っていませんでした。
でも仕組みを知ると、それは欠点ではなく、FANG+という指数が選んだルールだったのです。
このことを知ってからは、「もっと早く入れてほしい」という気持ちは残りつつも、「だからFANG+はダメだ」と思うことはなくなりました。
私がそれでもFANG+を持ち続けようと思えた理由
ここまで調べて、私の考えは大きく変わりました。
最初は、「もっと早くパランティアを組み入れてほしかった」と思っていました。
でも、それは私が「もっと利益を取りたかった」という気持ちだけを見ていたからだったのかもしれません。
投資をしていると、どうしても目の前の値上がりが気になります。
「あの時買っていれば。」
「もっと早く組み入っていれば。」
そんなことばかり考えてしまいます。
私も同じでした。
でも、自分で調べていくうちに気付いたことがあります。
私は、「一番利益が出る投資」をしたいわけではありませんでした。
私が本当に探していたのは、「15年間持ち続けられる投資」でした。
短期的に一番儲かる商品は、あとになって初めて分かります。
でも、15年間持ち続けられる商品は、自分で決めることができます。
だから私は、株価だけではなく、その企業が未来へ向けて何をしているのかを見るようになりました。
AIに投資しているのか。
半導体へ投資しているのか。
新しいサービスを生み出そうとしているのか。
変化を恐れず挑戦しているのか。
そういう企業が集まっている限り、私はFANG+を信じて積み立ててみようと思えます。
もちろん、これから先も迷う日はあると思います。
暴落もあるでしょう。
「やっぱりオルカンにしておけば良かったかな」と思う日も、また来るかもしれません。
でも、そのたびに私は株価ではなく、自分が調べて納得した理由を思い出したいと思っています。
だから私は、企業研究を続けます。
誰かに「この銘柄が伸びる」と言われたからではありません。
60歳になった時、「あの時の自分の判断は間違っていなかった」と、自分で胸を張って言えるようになるためです。
それが、私がFANG+を持ち続けようと思えた一番の理由です。
だから私は「組み入れが遅い」とは思わなくなりました
この記事を書く前まで、私は「パランティアはもっと早く組み入れてほしかった」と思っていました。
でも、均等加重という考え方や、FANG+が目指している指数の役割を調べていくうちに、その考えは少し変わりました。
FANG+は、未来の勝ち組企業を予想する指数ではありません。
その時代を代表する企業を、ルールに沿って組み入れ、均等に保有する指数です。
だから、パランティアのような企業が株価上昇後に採用されることもあります。
最初は「遅い」と感じていました。
でも今は、「それがFANG+という指数のルールなんだ」と納得しています。
もちろん、もっと早く組み入っていたら…と思う気持ちは今でもあります。
それでも私は、そのルールも含めてFANG+を選びました。
大切なのは、指数の仕組みを理解したうえで、自分が納得して持ち続けられるかどうかだと思っています。
まとめ|仕組みを知ると、見え方が変わることもある
今回は、「FANG+の構成銘柄はなぜ後から組み入れられるのか」という疑問について、実際に自分で調べながら感じたことをまとめました。
最初は、「もっと早くパランティアを組み入れてほしかった」という不満しかありませんでした。
でも、均等加重という仕組みを知り、自分なりに調べていく中で、その考え方や目的を少しずつ理解できるようになりました。
もちろん、「もっと早く採用されていたら…」と思う気持ちは今でもあります。
それでも今は、「FANG+にはFANG+のルールがある」と納得したうえで積み立てを続けています。
今回の記事を書きながら、改めて気付いたことがあります。
私は、FANG+の値動きだけを見て積み立てていたのではありませんでした。
企業が時代の変化に挑戦し続けること。そして、その企業を一定のルールで組み入れ、長期で成長を取り込もうとするFANG+の考え方に納得して積み立てていたのだと思います。
投資をしていると、SNSにはさまざまな意見が流れてきます。
だからこそ私は、誰かの意見をそのまま信じるのではなく、自分で調べ、自分で納得して投資を続けたいと思っています。
今回のように疑問を一つずつ調べていくことで、「なぜ自分はFANG+を選んだのか」という理由も、以前よりはっきり見えてきました。
その理由については、こちらの記事で詳しく書いています。
これからも分からないことや迷うことはあると思います。
そのたびに調べ、自分の言葉で考えを整理しながら、60歳になった時に「あの時の自分の選択は間違っていなかった」と笑って振り返れるよう、これからも積み立てを続けていこうと思います🐱☕️
FANG+そのものの特徴やメリット・デメリット、向いている人・向いていない人については、こちらの記事で詳しくまとめています。


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